「洛陽四十八願所」の第二十七願は「金剛寺」です。また、回る順番は24番目となっています。
巡礼を回る順番と四十八願の「願」の数はお寺によって違うことがあります。回る順番は、巡礼を行いやすいように地理的に近いところを次にすることがあって、「願」の番号とは順番が変わってしまったりするのです。今回は「願」ではなく、巡礼を回る順番通り並べていきますのでご注意ください!
巡礼「洛陽四十八願所」について知りたい方はこちらでどうぞ。
1.第二十七願 金剛寺について
宗 派 浄土宗
寺院名 一切経山 金剛寺
所在地 〒605-0036 京都市東山区三条通白川橋東入五軒町124
本 尊 阿弥陀如来
御朱印 有(イベント時・その他予約も)
サイト等 https://www.kongoji-kyoto.org/
①歴史
金剛寺さんのサイトにある歴史の解説・立札をもとに表にしました。
| 奈良時代(天平年間) | 行基が東岩倉山の一切経谷に創建した阿弥陀堂に起源を持つ。「上の堂」とも呼ばれた。 |
| 応仁の乱 | 東岩倉山一帯は戦場となり荒廃した。 |
| 慶長七年(1602) | 岌然上人が青蓮院門跡の許可を得、現在の地に堂を移しお寺を再興。 |
| 正徳三年(1713) | 本尊が修復される。 |
| 享保十五年(1730) | 本堂が建立され、現在に至る。 |

②仏像・墓など
1)行基作の阿弥陀如来像
金剛寺さんのご本尊は行基作という丈六*1の阿弥陀如来像です。行基さんは飛鳥時代から奈良時代に生きたお坊様なので、阿弥陀様も相当古いものだと言えます。
*丈六…一丈六尺(約5m)ある仏様のこと。
応仁の乱でお寺のあった一帯は焼け野原になってしまいました。阿弥陀堂も例にもれず丸焼けになり、阿弥陀様は首だけ残ったそうです。
信者の人たちはその首をお堂のあった東岩倉山から降ろし、ふもとの蹴上に仮堂(粟田惣堂)を建て、その中の蔣(菰)*の上に祀ったということです。そこから、今も蹴上には「小物座(蔣座)町」という地名が残っています。
*菰…マコモで編んだむしろ。冬に木に巻く「菰巻き」などに使われる。

お姿を撮ってええて言われたし、次の章でお見せします~♪
2)北向地蔵・観音堂
本堂に行くまでの左手に見えるお堂が観音堂です。お堂に掛かる額は隠元禅師の書になるということです。
お堂の手前にあるのが北向地蔵。お地蔵さんが住む浄土・佉羅陀山は南方にあるので、「お地蔵さんは自然と北を向く」と考えるところからこの向きとなっているそうです。
3.いざお参り!
①門~本堂に入るまで

地図を見ている限りは面している西の通りからのほうが近いように思ったのですが、三条通の入り口は通りから見えているので、とても分かりやすいです。

立札を読むと、四十八願の27番目であることが書かれていますね。
門の中に入っていくと…

入ってすぐ左手に石碑があります。
「阿弥陀峯一切経谷阿弥陀堂」
「本尊阿弥陀如来 行基剋」
阿弥陀堂がもとになっていること、本尊が行基作であることがわかりますね。
さらに行くと、左手に観音堂・北向地蔵さんが見え、まっすぐ進むと受付です。
②本堂の阿弥陀様とご対面!
参拝者は名前を書いて、左手の本堂へ入ります。
大きなご本尊の阿弥陀様がおられました。今回は撮影OKだったので、参拝後撮らせていただきました。


その時はよくわからなかったのですが、写真を見ると首のところに継ぎ目があるような…しかし頬のあたりもなんとなく上下違うところがある?左右均等、あるいはきっちり首だけ残る、なんていうことのほうが珍しいだろうし。。首・あごのあたりと頬から上の質感が違うような気がしますね。どう思われますか?
とにかく頭の部分だけが行基さんが作られた阿弥陀様だということですね。よくぞ残られたものです。
③四十八願を記した木札!
四十八願の話をすると、「ちょっとこちらに来てください」と言われました。後について行くと…

なんと四十八願をお参りした方の木札が!
ちょっと良く読めないのでわかりませんが、木札には
「四十八願所巡一百度成就」
と書かれているのがわかります。48×100=4800回も阿弥陀様の参拝をされたとはすごいですね!
④木彫りの生き物…?!
これはおまけですが、ご住職に教えていただいたちょっと面白い置物♪

こちらに出入りしている大工さんが木彫りで作られたそうです^^
縁側には眠る猫、それを恐れるかのように上のほうにはネズミと鳥が乗っていました。とてもよくできていて、みなさん撮影されてましたね。

こういう遊び心、面白いなぁ♪
⑤記念グッズをいただく。
しばらく本堂の中の展示物を見て出てきたら、記念グッズをいただけました!

仏様のシール・付箋・一筆箋・ポチ袋と、いろいろ迷った末、ロール付箋をいただきました。
また金剛寺さんでは、おてらカフェ(第3水曜日)・介護者カフェ(第2水曜日)や三味線・ヨガ・書道などの習い事、ほかいろいろな行事をされています。お寺を身近に感じることができるイベントが多いので、立ち寄ってみられてはいかがでしょうか♪ → 実施日等金剛寺さんのHP・ブログでご確認ください!
・観光寺院でない普段から人の出入りがほとんどないお寺の場合、出入り自由のイベント以外では必ずお電話で許可を得てください(断られることもあります)。
・御朱印をいただく仏様を必ずお参りください。
・境内の写真はお寺さんに許可をいただいてから撮ってください(仏像は信仰対象なので撮影不可が多いです)。
3.御朱印

今回は「浄土宗寺院大公開」ということであらかじめ書き置きの御朱印がありました。
しかし予想以上の参拝者が来られたので、無くなってしまったあとは郵送ということになりました。
そしていただいたのがこれです♪
「行基菩薩御作 出陣之弥陀安置」
という印が押されています。
こんな御朱印も授与されています。


4.阿弥陀如来の誓願
阿弥陀如来の誓願の27番目です。
成仏したなら、その国土の人天たちが用いるあらゆるものが、清らかで艶あり、色も形も絶妙で、人々が天眼通を得たとしてもそのありさまをわきまえることができないほどすぐれたものとしたい、という願。
参考:新纂浄土宗辞典
ちょっと理解が完全に及ばないので、もう少し勉強して易しい表現にしたいと思います。
5.寺への道のり
*地図が見えにくい時は地図上をクリックしてください。
住所表記は「 京都市東山区三条通白川橋東入五軒町124」。
三条通に面していて、白川橋より東に行きます。縦の通りではなく、橋で表現しているところが碁盤の目地域とは少し違うところです。
→京都の住所表記法については「第一願 聖徳寺」の京都の住所表記についてへ
位置的には平安神宮や岡崎公園の南側になりますね。
次は25番目・第二十一願の信行寺です。順番がかなり入れ替わっています。
金剛寺の前は23番目・第二十六願の禅林寺(永観堂)です。






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