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静かに桜の花見をしながら散策できるのはここ!3(紫式部墓~興聖寺~妙蓮寺~雨宝院~本隆寺~首途八幡宮)

静かにお花見ルート3 アイキャッチ画像 光る君へ

桜のシーズン、京都市内はどこもいっぱいでうんざりしますね。きれいな桜は見たいけど人ごみの中で見るのは疲れます。

まなぶ君
まなぶ君

沢山の人がいると、桜の撮影も待ってないといけないからやだなぁ。

あや
あや

そやなぁ、後ろから「写真撮るのでちょっとのいてもらえますか~」とか言われるしなぁ。

そこで今回は、桜を静かに見ることができる場所とその途中で立ち寄れる寺社の第3弾をご紹介したいと思います。第1弾、第2弾も一緒に参考にしてくださいね↓

このサイトでは京都に先祖から300年以上住み続けている「あや」が、「ほんまもんの京都」「知ってると得する情報」「京都人でもほとんど知らないトリビア的情報」をお伝えしています。どんどん増やしていきますので、ぜひブックマークよろしくお願いします!

1.紫式部・小野篁のお墓~妙蓮寺

ここからは堀川通より西の「西陣」と呼ばれる地域に移ります。堀川通からは見にくいですが、地図で見ると堀川通を中心として東西には紫明通から寺之内通まで、大きなお寺が並んでいるのがわかります。

①紫式部・小野篁のお墓

堀川通を北大路から南に少し行ったところ(堀川通北大路下ル)に、NHK大河ドラマ「光る君へ」で話題の紫式部と小野篁のお墓があります。堀川通に面しているのですぐにわかりますよ。

紫式部・小野篁墓の入り口
島津製作所の工場に囲まれた場所にあります。歩いていて突然現れビックリ!

このお墓については、四辻善成という室町初期のお公家さんによりこのように書かれています。

式部墓所在雲林院白毫院南小野篁墓の
西なり 宇治宝蔵日記にも紫野に(のカ)雲林院有よし見えたり

『河海抄』正平年間(十四世紀)

平安時代にあった雲林院というお寺の白毫院の南にあったということです。このあたりは雲林院があったと言われる場所なので、今のお墓の位置も間違いがないと思われます。詳しくは、これを書くにあたって参考にした紫式部顕彰会・紫式部の墓所をご覧ください。

紫式部・小野篁のお墓
左:紫式部の墓 右:小野篁の墓
紫式部・小野篁のお墓 顕彰碑
紫式部顕彰碑。

紫式部と小野篁は直接的には関係がないのですが、「色恋の話を書いたことで地獄に堕ちた紫式部」を助けるために小野篁の横にお墓を持ってきた、という伝説でつながっているようですね。

あや
あや

どっちにしても、平安時代のスーパースターに会えるのは嬉しいもんえ。

②興聖寺

紫式部・小野篁のお墓から堀川通沿いに南へ歩いていくと興聖寺があります。興聖寺は慶長8年(1603年)に建立された臨済宗の禅の寺院。開山は虚応円耳(きいんえんに)で、建てたのは古田織部だそうです。

今年(2024年)から春の特別公開が始まったので、桜の季節は拝観料(800円)が必要です。詳しくはこちらでご覧ください。

興聖寺 入り口
堀川通からはここを入ります。
興聖寺 正門
中に入るとまた門があり、そこに春季特別公開の受付がありました。

1年を通じて座禅や写経、などいろいろな修行ができるようになっており、月1回法話も聞けます。お花見とはあまり関係がありませんが、禅の修行に興味のある方には是非お参りしていただきたいお寺です。詳細はこちらから。

③妙蓮寺

興聖寺から南へ下がり、寺之内通を西へ曲がって数分歩くと到着できるのが妙蓮寺です。妙蓮寺も日蓮宗の大本山です。妙顕寺の開山でもある日像上人により永仁2年(1294)に創建されました。

妙蓮寺は日像さんが上洛して初めて草履を脱いだ道場と言われ、「京都で最初のお題目道場」言われています。

妙蓮寺門前桜
妙蓮寺正門前。御会式桜がお出迎え。

こちらの桜で特徴的なのは、季節外れの10月ごろから咲く「御会式おえしき桜」(1,2枚目写真)です。

この写真の手前右にも、前の寺之内通に大きく張り出している桜の木があります。遠くからもよく見え、春は妙蓮寺の場所を教えてくれる桜となっています。

妙蓮寺御会式桜
御会式桜。
妙蓮寺御会式桜 説明版
御会式桜の説明書きがあります。

御会式桜は日蓮さんが亡くなられた10月13日前後から、4月8日のお釈迦様誕生の灌仏会あたりまで、とっても長い間咲いている種類の桜です。でも盛りになるのはやっぱり春のこの時期ですね。

2.雨宝院(西陣聖天さん)~本隆寺~首途八幡宮(桃)

もう少し西へ足を延ばせば、まだまだ見どころがあります♪時間があれば訪ねてみましょう。

雨宝院は「西陣聖天さん」と言われるお寺で、桜も有名なものがあるのですが、今年はちょっと変わったようなので見てみましょう。

本隆寺は法華宗(真門流)の総本山です。法華宗とは日蓮宗の別称ですが、本隆寺は「法華宗」を名乗っておられます。そしてすぐ近くには、源義経ゆかりの首途かどで八幡宮があります。こちらは桜ではなく、とっても可愛い桃の花が咲くんですよ。

①雨宝院(西陣聖天さん)

妙蓮寺前の寺之内通を西に進み、智恵光院通を南に下がっていくと、右手に本隆寺の瓦入りの塀が見えてきます。そこを右(西)に曲がると北側に見えるのが雨宝院です。

雨宝院は真言宗泉涌寺派のお寺で、弘仁12年(821年)に弘法大師空海の開基で創建されました。創建されたころは東寺と並ぶくらい大きなお寺だったそうなのですが、応仁の乱や天明の大火で焼け落ちてしまい、再々興後に今の広さとなったそうです。

さてこちらも桜が美しいことでも有名ですが、今年も多くの方が集まっておられました。

雨宝院 南門
門からはみ出して見える桜。
雨宝院 南門 アップ
こんな風に撮ってみても。額縁効果はいかが?

門の外から撮るときは、狭い道を通る車に気を付けてくださいね!

ただ、南門の内側にあった、一番名の通った「御衣黄(ぎょいこう)桜」は今年枯れてしまったそうです。残念ですが仕方ないですね。

雨宝院 境内

これは本尊さん側から北西を向いて写真を撮りました。

あや
あや

超強力な聖天さんにはカメラを向けんほうがええわなぁ…

 

あ、クマバチがたくさんいるし気ぃつけてね!

こちらの本尊の大聖歓喜天尊(聖天さん)は大変力の強い仏様として有名ですが、怖い神様(密教では仏教を守る天部の神)ではありません。真剣にお願い事をすると大きなご利益があるようです!

メモ

こちらでは、お供えを「Amazonのお供え物リスト」からできます!便利ですし、間違いなく希望の神様にお供えができるのが嬉しいですね♪

雨宝院のサイトも是非ごらんください♪

②本隆寺

雨宝院の南にあるのが本隆寺です。瓦を使った塀をたどっていくと、西・東・南にある門から入れます。

本隆寺 瓦の土塀
本隆寺北側。瓦の模様が楽しい。塀の北に見えるのが雨宝院。
本隆寺 東門入ってすぐに見える桜
東門から入ると見える桜。

本隆寺は法華宗(真門流)の総本山で、日真大和尚にちしんだいかしょうにより長享2年(1488年)、四条大宮に創建されました。その後場所を幾度か変え、この地に天文11年(1542年)再建されたそうです。

本堂など大火を免れ「焼けずの寺」と呼ばれました。「夜泣き止めの松」があり、その葉を枕の下に置いて寝させると夜泣きが止まると言われています。

こちらも大変大きな桜が数本あります。先日改修が終わり、落慶法要が行われたばかりの本堂に桜が映えてとても美しいです。

本隆寺本堂と桜
本堂と桜。
本隆寺西門から近い桜
西門から入ってすぐの大きな桜。

まだ門や境内で少し工事が行われているので、中に入る場合は自己責任で十分に気を付けてくださいね。

②首途八幡宮

桜ではありませんが、首途かどで八幡宮は同じ時期にきれいな桃の花が咲くことで有名です。源義経がここで旅の安全を祈り奥州に旅立ったということから「首途=かどで」の名が付いています。かつては義経を奥州へ案内した金売吉次の邸宅跡だったということです。

詳しくは首途八幡宮のサイトをごらんください。

首途八幡宮入り口
源平枝垂れ桃と源義経奥州首途の地碑
「源義経奥州首途之地」の石碑に枝垂れ桃が美しくかかっています。

今も旅行の安全を祈るために多くの方が来られています。桃の花を撮影したら、是非上の方まで石段を上がってお詣りしてくださいね♪

あや
あや

私も子どもの修学旅行のとき、旅行安全のお願いに来たなぁ…

首途八幡宮源平枝垂れ桃1
紅白の花が混ざって美しい源平枝垂れ桃。
首途八幡宮源平枝垂れ桃2 赤の花だけ
源平枝垂れ桃でも赤のみの種類があります。
桜井公園
桜井公園。「桜井」という井戸があることから名づけられました。

首途八幡宮の北には桜井公園があり、こちらは多くの桜が植えられています。

源平枝垂れ桃と桜が一度に見られてさらに美しく映える景色となっていますよ!是非一度来ていただきたいです♪

3.まとめ

こちらでは、西陣地域に点在する寺社の桜をたどる「紫式部墓~興聖寺~妙蓮寺~本隆寺~首途八幡宮」のルートをご紹介しました。

京都市内の山沿いは桜の数も多く美しいですが、それだけに多くの人が集まり、行くだけで疲れてしまったりします。一方、中心部の特に北部にあたる上京区内の寺社は、桜・境内や建築物も美しいのに人は本当に少ないのです。静かに桜を見たい方のためにあるのではないかと思うくらいなんですよ!

お花見の参考にしていただけると嬉しいです。また新しいルートを加えていきたいと思っていますのでご覧くださいね!

*2024年4月12日 雨宝院を加えました。

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