1.コーデに使うアイテムのご紹介。

今年の京都は梅雨が6月に明けてしまい、7月初めからもうすっかり真夏です。いつもより早い夏にとまどいましたが、着物は先月から夏着物になっています。
この着物、アンティークでとってもお得買いました。夏着物の中では一番好きなんです。
今回はまた練習。というか、暑くてよっぽどのことが無ければ着物はしんどい^^; もしお出かけするならいかにも夏らしいものを、という雰囲気で合わせてみましたよ。
2.当日の天気・気温
天気:曇時々晴一時雨 最高気温:35.0度 最低気温:24.8度
7月の頭から35度。なんという暑さ。先月の27日に梅雨明けをして、そこから一気に真夏に突入しました。ただでさえ暑い京都ですが、観光客の方、来てくれるんでしょうかね?
10年くらい昔は「6月から単衣」とか言ってましたよね?着付け教室に言ってた頃、ノートにそう書いた記憶があります。しかしそれももう昔話。5月でも単衣は暑くなってきています。この気候に合う着物、作ってもらえないですかねぇ。
3.下着
今回は1枚で済む「うそつき襦袢」を着てみました。肌襦袢と長襦袢が一体化しています。これにはうまく衿が抜けるように後ろに布が付いていて、紐を通すようになっています。私にはちょっと衿の抜き方が大きいかなと思うので、また直しておこうと思ってます。
補正はウエストと胸周り。今回は肌襦袢の代わりに着た、エアリズムの半袖シャツの上からタオル補正をします。その上からうそつき襦袢を着るので補正は見えません。エアリズムのシャツが無かったら、綿100の半袖シャツを着ると思います。
暑い季節にタオルはしんどいと思われがちですが、汗止めをしないと着物や帯に沁み出て、あとのお手入れが大変になるんですよ。着ている間に汗が流れるのも気持ち悪いですしね♪
帯回りは補正をしたほうがうんときれいになります。補正下着を着ればタオルよりは簡単ですが、補正下着は暑いし、私の場合なにかうまくフィットしないのでタオルにしています。
4.着物

価格 | 約3,000円 |
購入先 | 天神さんの市のお店 |
素材 | ポリエステル |
丈 | 約160㎝・袖丈1尺3寸(約40㎝) |
色柄 | 葉・実?のついた木の柄 |
アンティークの絽。夏着物として代表的な絽ですが、私のは大体ポリですね。汗をかくのに洗えないのはどうも気分が良くなくて、ポリ着物はその点とってもいいです。1回着たらバシャバシャ洗える。
北野天満宮の縁日に毎月出されているお店で買いました。ぶらさがって販売されてたのを見つけて即買い!大体着物は直感で決めてしまいます。帯は家にある着物を思い浮かべながら、「合うかな~?」って思いながらが多いけれど、着物は面積が大きくて第一印象を左右するから、自分が初めて見た時に好きになれるかを大事にしています。
このお店は御前通(北野天満宮の右・東側の通り)にあって、今出川通から上がってすぐ左手。2軒並んでいる時は北側で、天神さんの駐車場に入る角のお店です。着物にとっても詳しい店主さんがおられるので、いつも頼りにしています♪
色は私の大好きな紫が少し入った紺。本やネットで調べると該当する色がいろいろあって困るのですが、紫紺・紺桔梗・紺藍とかいうあたりが近いですかねぇ。
簡略化された木の柄で、葉だか実だかわからないけど一部にターコイズブルーっぽい色がついていて、それがアクセントになっています。
5.帯

価格 | 約20,000円 |
購入先 | 四条通の呉服店 |
種類 | 絽の袋名古屋帯 |
色柄 | 生成りがかった白地・お太鼓部分は波柄 |
遠くから見てもとっても美しくて涼し気に見えるので、私のお気に入りの夏の帯の1つとなっています♪
絽の帯は上下の生地が動くと、もともとの柄とは違う模様が浮かび上ってくるのが絽の帯の魅力となっています。
お値段は私が買うにしては高めです。着物初心者のころ、他のなぜかこれとは合わない着物と一緒に勧められ購入しました。帯はちょっとしくじったかなという程度ですが、着物はぼったくられ感がいまだに強いです。またこれは別のところで…

またこれは袋名古屋帯なのですが、お太鼓の部分が2重になっているので、袋帯のように見せることができます。
この帯はよく見ると、絽の縞模様がまっすぐではなくて、模様が波打っています。また、お太鼓部分の模様の幅が大きい。
なのでさらに柄が良く目立つようになってます。よく工夫されているなぁと思う部分ですね♪
6.帯揚げ


価格 | 約666円(3枚 2,000円) |
購入先 | 着付けの先生 |
これも古い帯揚げで、先生から譲り受けました。
絽の帯揚げも必要だろうということで、使いまわししやすい明るめの帯揚げを3枚1セットでいただきました。黄色味が少しずつ違う3種類が揃うととても便利ですよ♪
7.帯締


価格 | 15,000円 |
購入先 | 弊店製 |
素材 | 正絹 |
釣り四つという組み方で、組み目の1つ1つがコロンと可愛い形をしています♪ 薄いグレーと深いお抹茶色、鮮やかな薄青緑の組み合わせです。青系統、白系統の着物や帯に合うと思います。
これは私の店のもので試作品だったので、もともとはお値段がついてなかったのですが、価格欄には本来販売していたら、という設定で価格を入れてみました。これでも最低料金なんですよ。手組なので完成に最低1日はかかることを考えると、どうしてもこのくらいのお値段になってしまいますね。
手組のよさは、グーンと伸びてもしっかり戻り、一度結んだらほどけにくい、ということ。紐の組み目どうしがしっかり絡まって、そのひっかかりでほどけにくくなります。1本無難な無地を持っていたらすごく役に立つでしょうね。
夏には夏の帯締を、と言われることも多いのですが、実は夏用の帯締というのは本来はありません。どれを使っても良いことになっています。これは組紐屋が夏用の帯締を売るためにそのように言い始めたんですよ^^; これは組紐を扱っている本人が言っているのですから間違いありません。
確かに透けた模様の帯締はいかにも涼しげですよね。私もよく使います。だからと言って「それ以外の帯締を使ってはいけない」なんてことは決してありませんので、安心して普通のを使ってくださいね♪
8.コーデの工夫

帯締の中の薄青緑は、着物の中にある花(実?)の色に合わせてみましたよ。
帯は真っ白ではなくややベージュがかっているのですが、透けた柄のおかげでなんとか涼し気な色合いに見えてくれているようです。

帯も帯揚げも色合いが薄いため、帯締が案外良く引き立ってくれました。
また、着る時に問題だったのは帯。涼しげなんですが、帯地が弱く薄いので、お太鼓にするとき・手先をお太鼓の中に入れる時にグチャグチャになりやすいです。
帯締で締めるから落ちることはありませんが、他のしっかりした帯のように、面で押さえる力が弱いです。帯締めのある部分だけが締まって、お太鼓の中でくの字に曲がってしまうこともあるので、鏡でよく見ておかないといけません。
うそつき襦袢は着なれないせいか、衿合わせが浅くなってしまいました。もう少し練習が必要なようです。

全体を見るためにマネキンに着付けました。7月はできるだけ白い部分があって涼し気なほうが良いですよね。真夏の太陽は白っぽく見えるので、黄色みのある着物や帯はあまり映えないと思うのです。
9.全部でおいくら?
着物 | 3,000円 |
帯 | 20,000円(新品) |
帯揚げ | 666円 |
帯締 | 15,000円(新品) |
合計 | 38,666円 |
今回のコーデは帯と帯締が新品のため、値段が上がってしまいました。でもこれはどれかをアンティークで合わせれば、4万円以内で揃えられるということでもあります。
今回の帯は気を付けて買えばもう少し安かったかもしれませんが、今はこれもお気に入りなので、末永く使ってコスパを良くしようと思っています♪
コーデはいかがだったでしょうか。皆さんの参考にしていただけたら嬉しいです。
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