今日は老舗について、2つ目です。前回はお菓子のお店だったので、今回はお抹茶の一保堂さんについて。というか、老舗全体のことにも関係していることを書いてみたいと思います。
前回のお話はこちらで。
1.お抹茶の売れ行きがすごいことになってて、ちょっと心配
お茶の稽古をするときに絶対必要なもの、それはお抹茶です。うちはずっと一保堂さん一択でお世話になってますが、最近はお店に行ったらすごいことになってますね~
あれ、日本人の方が少なくない? 英語が飛び交うお店の中。いかにも老舗らしい店構えとその情景のミスマッチが人気のすごさを物語っているように思えます。
お抹茶の美味しさが海外に知られてしまいました(「しまいました」てw)から、世界中から買いに来られるわけです。見てて嬉しい反面、

私らが使う分、残ってるのやろか…
と不安にもなります。
2.京都のお抹茶消費量は半端ない
京都はいつもどこかでお茶会が開かれていますよね。日本の茶道三大お家元がおられる堀川今出川あたりでは、いつ通りがかってもお茶会帰りの着物姿をよく見かけます。
もちろん東京でもそうだとは思うのですが、東京の10分の1の人口しかない京都でも、おそらく変わらない数で行われていると思うんです。つまり割合で行くと10倍(きっちり測ったわけではないです。勘w)。
増産も検討されていますが、そうそうすぐにはできないでしょう。年単位での計画が必要です。絶対量が決まっているところに消費量が増えてきているから、手に入らないのは当然なのですが…
でもでも京都には絶対必要な抹茶!もし手に入らなかったりすると、京都の行事が滞ってしまう…
3.老舗の商売はこういうもの
しかしそうはならないようにお店も考えておられます。
先日、主人の代わりにお抹茶を買いに行った時のこと。
主人はいつも電話してから行くんですけど、その時私は何もせず行きました。私も飛び込みで入れば一見さん。つまり観光客の方たちと変わりません。
で、「〇〇が欲しいんですけど」と言ったら

申し訳ございません。すでに予約分でいっぱいになっておりまして、販売分がございません。
と言われました。
そう、予約分は毎年注文される方々の分なんですよね。
常連さんに対して「お抹茶が足りない」なんて、お店も老舗のプライドに賭けても言えないわけです。またそれを確保するのが老舗であり、常連のお客様を大事にして長年お商売をされてきたからこそ、続けて来られたのだなと改めて思いました。
もちろん、新しいお客さんを排除しているという意味ではありません。でも、いつも買ってくれるお客さんを優先するのはある意味当たり前ですからね。でも、新しいお客さんがうまく買える方法とかないのか、とかちょっと考えてみようと思ってます。
しかし増産も今のところは難しいし、どんどん手に入れにくくなったら困るなぁって思ってます。美味しい京菓子のお店もたくさんあって、京都全体が
「お抹茶飲みまへんか~」
って言ってるみたいな町ですからねw
お抹茶絶ち、なんて考えられない~!
*こちらでは私が考えたことを好きなように書いています。ちょっととがった内容もありますが、どうぞお許しを♪
コメント