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京町家の火災保険・地震保険 

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京町家の火災保険 アイキャッチ画像 京のひとこと(日々のブログ)
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今日のテーマは火災保険。昨日5年ぶりに実家(京町家)の火災保険の更新をしました。今は空き家なので結構高かった!でも思い出のある家なので、掛けないわけにはいきません。

今日は京町家について火災保険のことに絡めながら、今町家に住んでる人・町家に住みたいと考えてる人・町家に興味がある人・あこがれてる人に関係のある話をしたいと思います。

1.母が京町家を改築しなかった理由

うちの実家は築不詳の小さな京町家です。西陣の南部で20坪ほど。細い抜けろうじのなかにあります。私はそこで生まれました。

実家べんがら格子
これ改修したところの写真なので、今はもうすこし剥げてる。

小さなころ、ろうじの中は全部町家でした。

長屋ではなかったけど、同じような家が並んでいたのを覚えています。

でも高度成長時代に入り、周りの家がどんどん改築されてきれいになっていきました。しかし私の家はいつまでたってもそのまま。

私は母に言ったものです。

子どもあや
子どもあや

なぁおかあちゃん、なんでうちだけ建て直さへんの?

そしたら母はこう言いました。

若いあや母
若いあや母

あんなぁ、京都の家ていうのは通り庭がないと。風が通らんとあかんのん。

母が言うに、京都は暑い。湿気がすごい。すぐにカビが生えると。そして風通しの良い家は長持ちするだけでなく、住んでいる人にとっても良い影響があると。

町家を改修すると、みんな決まって通り庭まで部屋にしてしまうので、それが嫌だったようです。

若いあや母
若いあや母

通り庭がなくなるとなぁ、病人が出るのんえ…

いや好きなように設計したらええやん、てツッコみたいですが笑

まぁたしかに表の戸と裏の戸を開け放ったら、風はすっごく通る。煙の立つようなお料理してるときなんか、一発に風で持って行ってくれます。ただし風通したら、夏は暑くなるし冬はメチャ寒くなる笑

昔は夏がこんなに暑くなかったから、朝夕に表に打ち水をして戸を開けたら、ホントに涼しくなったものです。風で暖簾が水平になるくらい上がって、気持ちよかった。でも今は朝から暑いので、あんまり効果ないんですよね。冬は前ほど寒くはないけど、戸を開けたらやっぱり寒い。私が年がいってきて、耐性が無くなってきているので比較できません^^; 

ということで、結局両親が亡くなるまで町家形態は変わりませんでした。寒かったと思いますけどね。町家って通り庭がなくても風が入って来るんですよ。冬はどこからともなく風が入って来る。畳の隙間から風が上がってくる。それが寒いんです。

でもそのおかげで町家を使うことができるようになったので、両親には感謝してます。伝統工芸の仕事の体験教室をそこですることもできたし、今はお茶室を作って好きなようにお茶の稽古ができるし。有難いことです。

2.京町家に掛ける火災保険と地震保険

そこでやっとこさ火災保険の話に戻りますが(長かった)、町家に限らず空き家の火災保険って高いですよね!ただ、ネットとかで調べようとしたけど、空き家の見積もりが出せないので相場は知りません。長年お願いしてる保険会社さんなのでそこで頼みましたが、家の評価が上がってしまったので、保険料も跳ね上がりました。で結局、

払う保険料は年間約6万円!火災保険と地震保険を掛けました。

火災保険は5年前と比べ家の評価額が300万以上上がったのもあり、毎年の支払額は倍くらいになってしまいました。でも地震保険の保険金は、全壊しても全焼の半額しか出ません。でもまぁ出ないよりはマシってことです。

地震保険は必須だと思ってます。本当のところ、町家は強い揺れに耐えられるかどうかわからない。実感としては、傾くのは間違いないと思ってます。なにせ古いですし、すでに阪神淡路大震災の時に北西の方向にちょっと傾いてるんです。次はそっちの方向にグーンと傾くのではと。

それに一番最近大地震が起こったのはもう180年も前のこと。そのころあった町家は今ほぼありません。なので検証ができないんですよね。

京都で起こる大地震についてはこちらの2つの記事に書きました。
京都で大地震が起きたらどうなる?! 住民と観光客はどう動くべき?
【ブックマーク必須】京都で大地震に遭ったらどうする? ~避難・防災のためのお役立ちリンク!~

でも、屋根瓦を軽くしたり土壁を塗り直したりしたら、多少の軽減はできるそうです。南海トラフ大地震が来たら京都は震度6強。壊れても仕方ない。でも逃げるまでの時間が確保できるくらいゆっくり倒れてくれたらいいかな、ぐらい考えてます。

そして、京都はもし大地震など起きたら間違いなく火事が出ます。特に上京区は木造建築が密集しているので、その確率が高いのは住んでいる人たちも良くわかっていることです。

保険の詳細は…

火災保険・地震保険の中身については本当にその物件によりさまざまで、こちらで詳細を挙げても参考にならないと思います。保険のセールスの人に聞くのが一番ですが、何か勧められるのではと思う方は、支払限度額・その土地で要らない補償内容・免責金額・特約を調べてみるのもいいかもしれません。ChatGPT聞いてみたけど、結構教えてもらえました!

あや
あや

火災保険に関係ない「個人賠償責任」とかが付いててビックリした

なので火災保険も地震保険も大事。ただ、再建築不可の土地なので、再建(改修)できるよう柱1本でも残ってくれたらいいなぁと思ってますw 火災保険は再建しないと保険金下りないし、改修は是非やりたいからです。あ~でもそんなこと考えたくないですけどね~ うちが焼けるってことは、このあたり丸焼けになってるはずですから。。

京町家は美しく、住むには合理的な面も沢山ある建物です。なので京町家に住みたい人は今後も一定数あり続けるでしょう。ただ古い家であり、立地なども考え、そういう危険もあることを認識していただきたいなと思います。脅かすつもりはないんですが、そういうことも考えて探してほしいなと思いますね。


来てもらった保険セールスの人もすっかり顔なじみです。5年に1回来られるので、5年分お互い年がいきました。自分のことは棚に上げて

あや
あや

いや~ええおっちゃんになってきやはったなぁ。

とか思いながら1時間くらいこのブログに書いてるような事、平安京の話やら、地盤の話、京都の扇状地の話とかもういろいろ話してしまいました。迷惑やったかなぁ。

コメント

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