「洛陽四十八願所」の第二願は「休務寺」です。こちらのお寺は、「洛陽四十八願所地蔵」巡礼の第5番所でもあります。どちらかというと、後者の巡礼しか回られていないと思います。
巡礼「洛陽四十八願所」について知りたい方はこちらでどうぞ。
1.第二願 休務寺について
宗 派 浄土宗西山禅林寺派
寺院名 豊蔵山 休務寺
所在地 〒604-8365 京都市中京区錦小路通大宮西入錦大宮町154番地
本 尊 阿弥陀如来
御朱印 有(予約は必要)
サイト等 参考:京都風光「休務寺」
①歴史
休務寺の開基は貢空景林上人で、慶長18年(1613年)に開かれました。阿弥陀さんの方の洛陽四十八願所が、善峯寺の源光さんにより最初に回られた年と同じです。
門の横にある石碑に「江戸時代の画家、石田幽汀の墓あり」と彫られています(子の友汀の墓もあります)。


休務寺の本堂は、現在2階建てのビルとなっています。大都会では、ビル建てのお寺はそう珍しいことはなくなってきていますが、ここ京都ではまだまだ木造がほとんどで、古いものは文化財として守られたりしているものが多いです。
休務寺も創建されてから長いお寺ですが、どうしてビルになったのでしょうか。パンフレットにこのような記述がありました。
天明八年一月三十日(1788年3月7日)の天明の大火、昭和三十年三月十六日の類焼により本堂・庫裏の全焼などの被害を受けながらも、その度に檀信徒皆様のお力で再建され、今の姿がございます。
休務寺パンフレットより
度重なる火災により本堂と庫裏が燃えてしまっていたのですね。昭和に入ってからの類焼が大きかったのでしょうか、簡単に火をもらわないよう、ビルにされたのかもしれませんね。
②住職さんは琵琶の名手!
実は今のご住職・堀本俊紹さんは琵琶の演奏が大変お上手で、寺社の奉納もされています。こちらは令和5年神泉苑での奉納演奏のポスター!


演奏も大変美しいものでした!

2.いざお参り!
・観光寺院でない普段から人の出入りがほとんどないお寺の場合、出入り自由のイベント以外では必ずお電話で許可を得てください(断られることもあります)。
・御朱印をいただく仏様を必ずお参りください。
・境内の写真はお寺さんに許可をいただいてから撮ってください(仏像は信仰対象なので撮影不可が多いです)。
門を入ったら右手の方の本堂へ行きます。門の左からのぞくと見えるのが本堂です。

ビル建ての本堂です。

2階が本堂ですが、まずは1階の受付に行ってから案内してもらいます。本堂は撮影不可なので撮らないようにしましょうね。
阿弥陀様は本当に美しく、本堂は新しさもありますが大変きらびやかでした。ゆっくりと拝ませていただきました。
3.御朱印

しっかり「洛陽第二番」と書いていただいています。
この第2番は「2番目」と「第二願」の両方を表していることになるでしょうか。
実は途中で願数とお参りの順番が変わってしまうところがあるのです。まだまだ巡礼も始まったところなので、ここは順番どおりとなります。
4.阿弥陀如来の誓願
阿弥陀如来の誓願の2番目です。
自らが成仏した国土(極楽世界)の人間・天人が死後に地獄道、餓鬼道、畜生道に更ることがないようにしたいという願。
参考:新纂浄土宗辞典
5.休務寺への道のり
*地図中左上の表示が要らないときは一度地図をクリックしてください♪ また、通り名が見えないときは、少し拡大してみてください。
住所表記は「京都市中京区 錦小路通大宮西入 錦大宮町154番地」。
お寺は錦小路通に面していて、大宮通よりも西にあるということを示しています。
→京都の住所表記法については京都の住所表記についてへ
第一願聖徳寺に近く(聖徳寺は阪急大宮駅を越えて南西にあります)、あらかじめ連絡をしておけば続けてお参りできますね。
第一願に続き、こちらでも大変親切にしていただきました。ありがとうございました!
さて第3番目は第三願の、源義経ゆかりの「浄篤院(じょうとくいん)」です。いよいよ上京区に入っていきますよ♪
前回第1回の、第一願「聖徳寺」はこちら
48カ寺のリストは「洛陽四十八願所とは?」の記事にあります。
巡礼を回る順番と四十八願の「願」の数はお寺によって違うことがあります。回る順番は、巡礼を行いやすいように地理的に近いところを次にすることがあって、「願」の番号とは順番が変わってしまったりするのです。今回は「願」ではなく、巡礼を回る順番通り並べていきますのでご注意ください!
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