京都三大祭の時代祭は行程も2㎞と長く人がいっぱいになり、どこで見ればよいのかわからなくなることも多いですね。そこでこちらでは、有料観覧席に座らなくても間近で見たり写真が大きく撮れたりする場所をお伝えしたいと思います。
これを読むと、まず巡行路のコースが理解できて、よく見える・撮影しやすい場所がわかります。
時代祭の見どころを知りたい、という方はこちらへ
1.まず、時代祭の順路を覚えましょう
その場所に行くにも、まずは順路を理解しないといけません。
京都御苑→丸太町通→烏丸通→御池通→河原町通→三条通→神宮道(通)→平安神宮
となります。
京都御苑と平安神宮しか見ない場合は、行列が出てから2時間以上かけて平安神宮に行くので、移動もかなり余裕があります。でも途中も見たいですよね!
2.時代祭を快適に近くで見る方法はこれ!!
結論から先に言うと、時代祭は祇園祭と比べるとそこまで混まないので、比較的どこでも第一列目で見ることができます。
でも「快適に見るなら・きれいに撮るならここ!」というところはあるので、私のおすすめの場所をご紹介しましょう!
参列者とお話できるところもあるえ!
①快適に近くで見るのによい場所はここ!
私が勝手に1~5位までつけて発表します!
<快適に近くで見るのによい場所ランキング>
1位 京都御苑(待機場所)
2位 京都御苑(特別観覧席後ろ)
3位 神宮道~平安神宮
4位 御池通(特別観覧席以外)
5位 三条通(三条大橋~神宮道)
この図の①~⑩は上の順路図についている番号です。好条件のところには色を付けています。いろんな条件でその場所を評価した結果が以上の順位となりました。
条件の説明も少ししておきましょうね。
撮影場所の取りやすさ:前の列、あるいは人に遮られず写真や動画が撮れるかどうか。
追っかけやすさ :人が並んで見ている後ろで動きやすいか。移動時に通る道に車が渋滞していたりしないか。
行列との距離 :自分のいるところから参列者までの距離。
雰囲気 :風景が良いか。演奏・踊りが見える場所か。
移動手段はホンマは細い道も行ける自転車が一番ええのやけど、交通機関を使うのやったら市バスか地下鉄やね。車はあっちこっちで渋滞してるのであかんやろねぇ。
②1位~5位の場所で見るちょっとしたコツ
では、それぞれの場所の見方のコツを説明しましょう。
1位 京都御苑(待機場所)
参列者の方は2時間ほど前から京都御苑に集合して、ここでご飯を食べて出発します。場所は建礼門の一つ東の筋になり、行列の順番通りに並んでいます。出発までそこそこ時間があるので、一番近づけるのはここなんですね!たくさんのカメラマンがパシャパシャ撮ってます。西にもおられるのですが、平安神宮さんの関係の方も多く、知り合いがいなければやめておいたほうがいいと思います。
最初から写真が撮れるよう、座ってくださっているところもありますよ。こちらは「楠公上洛列」の方ですね。
もちろん食事中や準備中に邪魔をしないように撮影をしています!
参列者の方も当番学区の特別の役をする方は10数年~20年以上回って来ないところもあり、大体が一生に一度か二度の経験となりますから、記念にたくさん写真を撮られています。なので一人だけの写真でも、許可さえもらえたら写真もOKのことが多いです。
参列者に知り合いの方を作ることができたらそれがベストですが、そうでなくても話ができたら参列の大変さしんどさなど聞けるかもしれません。
ただその時も、準備の迷惑になったり、撮るのに夢中になって馬に刺激を与えたりしないよう、注意して撮影してください。距離が近いだけに馬に蹴られたりしたら大変ですからね!
また、これから出発、というときは、出場寸前の場所(維新勤王隊列の休憩所)にいると近くで楽に見ることができます。
2位 京都御苑(特別観覧席後ろ)
有料観覧席が行列の東西に並べられていますが、その後ろに立って見ることができます。ここは思ったほど人がいなくて場所も良く、観覧席の人たちはみな座っているので前がよく見えます。でも絶対観覧席には入らないように注意してくださいね!
行列の最初なので、出し物のある社はみな何かされていきます。維新勤王隊列は鼓笛を、江戸城使上洛列の毛槍は歌を歌いパフォーマンスをします。室町洛中風俗列は祇園祭のお囃子のような音曲と棒振りも披露します。景色もいいしビルは見えないし、京都御苑内が最高だと私は思います!
3位 神宮道~平安神宮
ここは私はめったに行かないのですが、神宮道を三条通から入っていくと大きな平安神宮の鳥居があり、写真的にはすごく映える場所だと思います。また、平安神宮はやはり大極殿の8分の5の大きさで作ってあるところから、京都御苑とともに平安時代を思い起こすのに最適な場所ですからね!
4位 御池通(特別観覧席以外)
行列が街中を通るとき、一番広い通りを通るのがこの御池通です。有料観覧席の前で、行列がいろんなパフォーマンスをするので見るにはいいのですが、時間帯によってはかなり混みます。なので、できれば観覧席の斜め後ろあたりが良いかなと思います。
もし観覧席の後ろで見るなら、河原町通から遠いところが私のおすすめです。
この行列の写真は有料観覧席の無い御池通西部で撮影しました。空いているので最前列から撮れます。
もともと御池通は歩道のスペースが大きいので移動が楽ですね。見ている人たちの数が他の通りと同じくらいでも、相対的にゆったりと見ることができます。
この写真は有料観覧席の前でお囃子をされているところを遠目に撮りました。
お囃子はずっとされているわけではありません。大きな観覧席の場所だけなので、斜め後ろは結構よいポジションではないかなと思うのです。
これはボケてしまったけど、ズームで撮影すればきっと良い写真になります。
5位 三条通(三条大橋~神宮道)
神宮道から平安神宮までは終点ということもあり人が多いですが、三条大橋からこの神宮道へ行くまでは比較的空いているようです。三条京阪の駅東部は繁華街から抜け出していて、私の友達もここを勧めていたので5位とさせてもらいます。
③1~5位以外の場所はダメ?
どの場所も、どういう条件で見たいかによりOKになります。④烏丸通や⑦河原町通は御池通よりかなり狭く、特に烏丸通は反対車線に車が通っていて、写真映えはあまりしないかもしれません。でも、道路幅が狭いぶん列から近く、写真は大きく撮れたりします。下の写真は烏丸通です。
ただ、高いビルがある通りは、隙間から日が当たったり陰になったりして、被写体が撮りにくくなるかもしれません。そのあたり考えてうまく撮っていただきたいです♪
前出「場所と条件による『見るのによい場所』評価リスト」の中にあげた「③丸太町通」の「雰囲気」は〇2つですが、これは南から御所に向かって写真を撮った場合、ビルが写らないのでこの評価にしました。このリストで自分の条件に合う場所を見つけてくださいね!
これは私のあくまで主観にもとづくものであり、また毎年同じとは限りませんので「そういった傾向がある」との解釈でご了承お願いいたします。
3.まとめ
結論としては、時代祭は比較的どこでも第一列目で快適に見ることができます。祇園祭と比べるとそこまで混まないからです。
快適に見る場所、具体的には以下の通りです(前に飛べます)。
1位 京都御苑(待機場所)
2位 京都御苑(特別観覧席後ろ)
3位 神宮道~平安神宮
4位 御池通(特別観覧席以外)
5位 三条大橋~神宮道(に行くまで)
また、これ以外でも見たい条件により適したところも出てくるかと思います。
どんどん観光に来られる外国人が増えている今、それにつれ状況も変わるかもしれません。またその時はご報告したいと思います!皆さんの時代祭見学の参考にしていただけると嬉しいです。
*時代祭の全行列の内容を知りたい方はこちらへ
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