祇園祭の間、多くの山鉾が建ちますが、たくさん歩いているうちに疲れてきて休憩を取りたくなります。でも、同じ休むなら素敵なところで安みたいですよね。

普通のカフェとかもいいけど、ちょっと思い出に残るところがいいなぁ。

それやったら、京都らしい、祇園祭らしいて、ものすごお得なことがいっぱいのところがあるえ!
ということで、今回はお得尽くしの菊水鉾のお茶席をご紹介したいと思います。本当はもっとあるかもしれないけれど、まずは「5つ」お伝えしましょう!
1.菊水鉾とは
まずはこの菊水鉾についてご紹介します。他にも詳しく書かれているところがたくさんあるのですが、一番信用のおける祇園祭山鉾連合会のサイトから抜粋をしてみました。
町内に古くからあった井戸、菊水井にちなんで名付けられ、鉾頭には金色の透かし彫の菊花をつけている。真木のなかほどの「天王座」には彭祖像を祀る。元治元年(1864)の兵火で焼失したが昭和27年、88年ぶりに松本元治氏の熱意が実り再興され、28年6月完工祭が行われた。
祇園祭(祇園祭山鉾連合会) 菊水鉾ページより
前の祭の鉾なので、17日に巡行します。それで、お茶席はこの前の13日~16日まで行われることになります。詳細は最後に書いていますのでそちらまでゆっくりご覧くださいね。

2.お得尽くしポイント5選
いただく順番の説明をしながら、5つのお得ポイントをお伝えしましょう。
まず外でチケットを買い、会所となっている2階へ階段を上っていきます。混んでいるときはここで列に並ぶことになります。

席は特に変わったところではなく、長机とスチール椅子です。たくさんの方に入っていただくにはこうするしかないのかなと思います。
①銘菓「したたり」がいただける。
座るとしばらくしてお抹茶とお菓子が運ばれてきます(チケット渡してくださいね)。お菓子は亀廣永さんの銘菓「したたり」です。
綺麗な名前ですよね♥ 後で出てきますが、枕慈童という子どもが菊の露を飲んで700歳も生きたという話からその名がついています。このお菓子ができた当時の八坂神社宮司さんが命名され、包装のお題も書かれたということですよ。

透き通る風情が涼しげ…と書いたけど、うまく撮れませんでした。すみません、実物はもっと透き通ってます!
しかしこのお菓子は、あっというまに無くなってしまいます!あ、それから注意しないといけない点が1つありまして、惜しいからとあまり小さく切ると黒文字に刺さらなくなってしまいますよ!ほどほどの大きさに切って食べてくださいね♪
しかしとにかく美味しくて、ちょうど外に出たところにある販売コーナーにみなさん立ち寄られて、多くの人が棹を買い求めるという流れになってしまうようです笑
②お点前が見られる。
席の一番前は舞台のようになっているところがあり、そこで行われるお点前を見ることができます。
これは初日13日の裏千家「長板」のお点前。もちろん先生方がされることも多いでしょうが、どの方のお点前も大変美しいです。

③お皿を持ち帰れる。
お菓子が乗っているお皿は、鉾の最上部の鉾頭・十六辨菊華(じゅうろくべんきくか)の形をしてとても美しいです♪

そしてお得ポイントと言えるのは、お菓子をいただいたあと、そのお皿を持って帰ることができることなのです。
お皿のデザインは同じですがその年により色は変わるので、毎年来てお皿を集めている方も多いと思います。
④菊水鉾の稚児人形「菊慈童」や軸など見ることができる。
他の山鉾でも会所にはご神体や人形、昔の懸装品などが飾られているように、こちらでもいろんな飾り物を見ることができます。
菊水鉾は生き稚児ではなく枕慈童という稚児人形(菊丸という名前が付いているようです)が鉾に乗るのですが、この稚児人形もこちらにお祀りされています。何も言われなかったので写真を撮っても大丈夫だと思います。菊の露を飲んで700歳も生きたという伝説が能になっており、人形は金襴の能装束を着た美しい姿です。

至近距離でいろいろな飾り物が見られるのも、こちらのお得ポイントだと思いますよ♪
⑤13日限定で鉾の形の水指を見ることができる。
お茶とお菓子をいただいたら、お点前をされている前の席に行くことができます。お道具は茶会の「会記」に書かれていますので、どんなものが使われているか見てみてくださいね。
中でも、13日のみ菊水鉾の形をした水指が使われます。これは要チェックですよ!!

ただし、見たり撮影したりするときの注意点!
後ろからたくさんの人が見ていて写真や動画を撮っている人もいますので、うしろの邪魔にならない程度の時間にしておくほうがいいですよ♪
日にちが選べないのなら仕方ないですが、13日は人も比較的少なく、水指も見ることができるのでおすすめです!
3.お茶席予定
以下お茶席の予定です。日が進むにつれ人が多くなる傾向ですが、曜日の並び方によってはずっと列ができることもあります。
月 日 | 時 間 | 流 派 |
---|---|---|
7月13日(土) | 13:00~21:00 | 裏千家 |
7月14日(日) | 13:00~21:00 | 裏千家 |
7月15日(月) | 13:00~21:00 | 遠州流 |
7月16日(火) | 12:00~21:00 | 表千家 |
時間は15時ごろが比較的空いているという説もあるらしいですが、昨今のオーバーツーリズムのなか、これだけは確定できませんm(_ _)m
16日だけ始まりが1時間早いのでご注意を!

チケットは値上げされてなかったら2,000円♪
4.アクセス
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「大黒庵武野紹鷗邸址」の碑が建っていますが、この碑があるビルが菊水鉾の会所であり、お茶席の場所です!
場所 | 京都市中京区室町通四条上る菊水鉾町 (東側・ビルの2階への前に突き出た階段が目印) |
最寄り駅 | 京都市バス:四条烏丸 地下鉄烏丸線:四条駅 |
ビルの前にある階段はいつもあるものではありません。いつからいつまでかまでは関係者でないのでわからないのですが、少なくともお茶席のある間は存在していますので、それを目印にしてください。もちろん前には菊水鉾があります!

「大黒庵武野紹鷗邸址」の碑の横に石組があり説明の板が設置されています。
その板の上にある「菊水」の文字、見えますか?
これは、まさに昔あった菊水井の井桁です!現場でチェックしてくださいね!!
5.まとめ
・菊水鉾とは
町内にある菊水井にちなんで名づけられた鉾です。江戸時代に焼失したのち、昭和に復活しました。前の祭(17日)に巡行します。
・お得尽くしポイント5選
①とても美味しい銘菓「したたり」がいただけます。
②お点前が前で行われ、お茶とお菓子をいただきながら見られます。
③美しい菊の花の形をしたお皿を持ち帰れます。
④貴重な菊水鉾の稚児人形「菊慈童(菊丸)」や軸など見ることができます。
⑤13日限定で鉾の形の水指を見ることができます。なので選べるなら13日がおすすめ!
3.お茶席予定
13日~16日にあります。16日は少し時間が違うので注意です。
4.アクセス
ビルの前に階段があり、何より菊水鉾があります。迷わず行けると思います。
菊水井の「菊水」もチェックしてくださいね!
以上菊水鉾のお茶席、お得ポイント5選でした。祇園祭を楽しみたい方のお役に立てれば嬉しいです!
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