1.それはやはり京都に深く関わる本。
昨日は近くの図書館に行って、念願の本を借りてきました。

この本です。
「京のおばんざい歳時記」 今井幸代さん著
今井幸代さんとはこのような方です。
昭和10年、京の西北・旧嵯峨村に生まれる。
現在、NHK京都文化センター講師、今井料理教室主宰。テレビドラマや料理番組に出演。多忙な中で「平安時代料理再現」など、京の伝統継承に意欲を燃やしながら随筆などを執筆。
(HMV&BOOKS プロフィールより抜粋)
この方のこの本、探してたんです。
私が初めて今井幸代さんの授業を受けたのは、平成29年1月京都府立大学で行われた「リカレント学習講座・和食の文化と科学」ででした。もちろん現役の学生ではなくもうおばさんになってから。このシリーズの先生はみな素晴らしく、あらためて和食について学びなおせた講座でしたね。
今井さんは嵯峨村の大庄屋の生まれで、お家は御室御所にお米を上納されていたそうです。小さい頃からお祖母様がお料理されるのを見てこられました。昔のきっちりした料理法を身に付けて、お料理教室をなさっていたんです。
講座ではそんな料理法も教えていただきました。今井さんの料理が出来上がった頃には周りは全部片付いていたということを聞き、手際のよい進行具合は私には絶対真似できないなと思いましたね。
2.こんな盛り付け方を調べてました。
そんなすごいお料理や歴史・嵯峨方面の文化も見てみたいと思ったわけですが、実は一番知りたかったのはこれなんです。

本の中の写真なのでほぼぼかしでご紹介しますが、このおなますなのです。2つに分けて盛り付けてあるでしょ?みなさんは、こんな盛り付け方します?
これは講座を受けた時にみんなが見せてみせてもらった写真。ホントにちらっとパワポで写真が出たんです。当時これを見て「アッ!」と声を上げてしまいました。
うちのおなますの盛り付け方と同じです!今までどこへ行っても見たことの無かった盛り付け方なので、私は母だけのやり方なのだと思ってたんです。それが思わぬところで発見できて、もうすっごく嬉しくなりましたね。
それで、講演が終わったら絶対聞きに行こうと思って待ってたのですが、結局次の用事のため時間切れになってしまい、質問できないまま終わってしまいました。

気の弱い?私はその後も尋ねることができひんかったん。
しかしその後今井さんの著書には絶対あると思い、ようやくこれだろうという本を突き止めました。ところがそれはとても古い本で、絶版になってしまってたんです。たしか図書館でも調べたはずなんですが、その時は見つけられませんでした。
それがなぜか最近急に気になり調べてみたら、なんと近所の図書館にあるではないですか!それで慌てて予約をし、本日ゲットできたという次第でした。
うちでは、この盛り付けのおなますには決まった食べ方があります。まず食べ始めに半分食べて、食べ終わる最後にもう半分を食べるのです。
「別にそんなことどうでもいいやん」って思われるかもしれないですが、「これ、やってる人いるのかな」って思ったら気になって気になって…何十年も。こだわり性ですみません^^;
ということでお尋ねします。
おなますをこういう盛り付け方されるお宅はあるでしょうか?もしおられたら、コメント書けますので教えていただきたいです。
3.やっぱり気になる「おばんざい」という言葉
そうそう、一つだけちょっとひっかかってることが。
「京のおばんざい歳時記」
この「おばんざい」です。
私の率直な意見を言うと、これは昔も今も使ってない言葉だと思ってます。なので、これがタイトルになってるとなんか嫌なんですよね。ホントに勝手ですけどw
今井さんはどう思っておられるのかなと中を読んでみると、こんな風に書かれてました。
町家さんでは今日のおかずを「おばんざい」と称されますが、昔、嵯峨あたりの古い家々では「おまわり」と言いました。
やっぱり「うちは違う」って思っておられたんですね。私は全く逆の意味で違うと思ってたんですがw

私は上京では「おまわり」て言うて、中心部以外では「おばんざい」て言うたはった、て思ってたん。
またこれについては次、「京のひとこと」ではないところで詳しく別の投稿で書こうと思います。多分(=絶対)私の独断と偏見で書くと思うので(でも資料はたくさん使います!)、物見遊山でご覧になってください。後でここからも飛べるようにしておきます。
長くなってしまいましたが、お付き合いくださりありがとうございました!
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