オーバーツーリズムの京都で、静かに観光できるところがなくて困っている方が増えてきています。
長い行列、混んだ通り、お祭りや踊りなど見に来たのに、時間ばかり食って結局ほとんど見えなかった、という声もよく聞くことです。
そんななか、静かにお寺の宝物や紅葉(春は桜)が鑑賞でき、その上現代のアーティストや伝統工芸品を見ることができる「まるごと美術館」をご紹介したいと思います。また、最後に無料で見られる方法もお伝えしますね!
「まるごと美術館」とは
「まるごと美術館」は、寺社の特別拝観の時期(春と秋)と年2回、寺社を会場としてアート作品や伝統工芸品の展示、ライトアップなどを行っています。
主催は西陣を中心とした京都在住の有志で作る「まるごと美術館」実行委員会、その代表の菅真継さんがたった1人で始めてから、2018年より毎年続けられています。
会場は京都市上京区にある日蓮宗の本山、妙覚寺と妙蓮寺や大本山の妙顕寺で、特別拝観と季節の美しい紅葉・桜と素敵な展示物を一度に見ることができるのです。
しかもこの満員の京都の中で、上京区の寺社は比較的空いていて、ゆっくりとストレスなく観光することができます!これってすごくお得だと思いませんか?
では今回2023年秋の「まるごと美術館」を寺社ごとにご紹介したいと思います。今回は3寺院で開催されます。
美しいお寺とすごい宝物があるのに
なんでこんなに人が少ないのか、ほんまにものすご不思議。
そやけどそのおかげで、ここに来た人は得しまっせ♪
紅葉を静かに見たい方に書いた記事にもこの3寺院を紹介しています。とってもきれいですよ!
会場となる上京区の3つの日蓮宗寺院
妙覚寺
妙覚寺は1378年、龍華院日実(りゅうげいんにちじつ)上人によって創建され、妙顕寺と同じく日像上人が開山となったお寺です。また、妙覚寺・立本寺(りゅうほんじ)とともに龍華の三具足(りゅうげのみつぐそく)と言われたお寺で京都十六本山の1つです。
門は秀吉が作った聚楽第の裏門を移築したと言われています。
私の実家の近くに聚楽第の裏門があった、て言われてるさかいに、
この門見るといつもドキドキするのんえ♪
境内を見まわして、どこが拝観の入り口かなとちょっと迷いそうなところですが、門を入って10mほど進むと、左手に入り口が見えます。
開催期間 | 2023年11月3日(金)〜12月3日(日) |
拝観時間 | 昼の部10:00〜15:30(15:00最終受付) |
夜の部(11/15日より)18:00〜20:00(19:30最終受付) | |
休館日 | 11/13,14 |
拝観料 | 800円(小学生以下無料) |
出展者 | 【盆栽、箔のコラボ展示】 西山大介(箔職人) / BONSAI BASE-継松苑- |
妙顕寺
こちらは日像上人が妙覚寺が信長なら、こちらは豊臣秀吉が定宿としていたと言われています。
表門を入ったらすぐに美しい紅葉が続きます。庭も美しく手入れされていて、時期により中でお抹茶とお菓子をいただけることもあります(ただいま確認中)。
日程 | 2023年11月18日(土)〜12月10日(日) |
拝観時間 | 昼の部10:00〜16:00 夜の部18:00〜20:00 |
拝観料 | 800円(小学生以下無料) |
出展者 | 花背WARA / 植司(部屋庭) / 加地金襴株式会社 / 石橋忠三郎- |
ここの紅葉は門からお寺の中に入るまでずっと続いてまっせ。
写真撮ってる人もたくさんやはります。
中も禁止と書かれてるとこ以外は撮れますよ。
妙蓮寺
こちらも日蓮宗の本山で、日像上人の開山となります。紅葉に加えて秋から春にかけて「御会式桜(おえしきざくら)」が咲くので有名です。
日程 | 2023年11月18日(土)〜12月3日(日) |
拝観時間 | 10:00〜16:00(15:30最終受付) |
拝観料 | 800円(小学生以下、障がい者手帳持参無料) |
出展者 | 西山大介(箔職人) / 本田凌也(京都大学建築学部) / 周逸喬(漆芸専攻/京都市立芸術大学後期博士課程) / 根城颯介(京都大学建築学部) / 京都市立上京中学校 2年(12月2・3日のみ屋外展示:同時展示) |
無料で拝観するには?!
さて、まるごと美術館を無料で見る方法があります。それはボランティアに参加することです。来る方の受付や展示会場の開け閉めなどの活動で数時間から数日にわたるまでありますから、是非実行委員会に尋ねてみてください。活動の合間には鑑賞する時間も結構ありますよ(体験者♪)!
ボランティア応募はこちらから
まとめ
今回は上京区の日蓮宗大本山妙顕寺・本山の妙覚寺・妙蓮寺で行われる「まるごと美術館」についてご紹介しました。
秋11月は紅葉、春3~4月は桜とともに楽しめますし、静かに鑑賞できる場所ですので是非見に行っていただきたいです。今後も開催時にこの記事を更新したいと思います。
そしてボランティアにも参加して日本文化・京都文化を楽しんでいただければと思います♪
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